こんにちは、「ひなたの風」です。
今日は大阪方面ではあいにくの雨ですが、
花粉症の私にとっては、花粉の飛散量が少なくて午前中にベランダの掃除が出来ました。
さて、前回は認知症が一つではなく、それぞれ特徴があるというお話を少しいたしました。
今回は、治らないと言われている認知症が「治る可能性がある」ということをお伝えしました。
正確にいうと症状には「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD)」があり、
「中核症状」は治らないと言われていますが、「行動・心理症状(BPSD)」は治る可能性がある。
ということです。
この両方の症状を理解することで、認知症の方との接し方は大きく変わると思います。
また、介護をされている方の気持ちの面でも楽になれるとも考えております。
今回のブログでは、「中核症状」について少しお伝えさせて頂きます。
1.記憶障がい
誰でも年をとれば記憶力の低下はあるものですが、
年相応の物忘れであれば、誰にでもある生理的健忘です。
認知症の記憶障がいとは明らかに病気の結果として忘れていく症状のことです。
よくイソギンチャクと記憶のツボに例えられます。
※厚生労働省HPより画像引用
左上の図が若い時の記憶です。イソギンチャクが活発に働き、
自分にとって大切な情報を選んで記憶のツボに入れ、
普段は使わなくても、必要な時に取り出すことが出来ます。
右上の図は正常な老化です。
一度にたくさんの情報を捕まえておくことは出来なくなり、
記憶のツボに入れるのに時間がかかります。
何度かトライすれば、大事な情報も記憶のツボの中に入れることが出来ます。
失敗もしますが、記憶のツボのなかから必要な情報を出すことが出来ます。
左下の図が認知症の図になります。
イソギンチャクの手が衰えている為、新しいことが記憶できず、
聞いたことや大切なことも記憶のツボに入れられなくなります。
つい先ほど聞いたことも思い出せなくなります。
右下の図は認知症が進行した図です。
記憶のツボの中に入れて覚えていた昔の記憶も、
大事な情報も消えていってしまいます。
このように、最近のことから過去にさかのぼって忘れるようになります。
過去の忘れないはずの出来事を忘れていれば、認知症は確実に進行しているといえます。
本日は代表的な中核症状である、記憶障がいについて書かせて頂きました。
次回ブログでは、中核障がいのなかでも「見当識障がい」についてお伝え出来ればと
思います。